研究課題/領域番号 |
18H03732
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
朴 進午 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70359199)
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研究分担者 |
山口 飛鳥 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (30570634)
芦 寿一郎 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (40251409)
鹿児島 渉悟 富山大学, 学術研究部理学系, 特命助教 (70772284)
鶴 哲郎 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (80371730)
高畑 直人 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (90345059)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 巨大津波 / アウターライズ地震 / 正断層 / 日本海溝 |
研究成果の概要 |
海洋地質学、地球物理学、地球化学の壁を超えた分野横断的アプローチで、日本海溝の海側に発達する大規模アウターライズ地震断層の実態を明らかにすることを目指した。高分解能反射法地震探査データから、宮城沖と岩手沖でホルスト・グラーベン構造を形成する正断層の発達様式が著しく異なることを明らかにした。特に、海底面からモホ面を貫き上部マントルまで発達する大規模な正断層のイメージングに成功し、断層に沿ったマントル流体の上昇と海水浸透が明らかとなった。これら大規模正断層の活動に流体が関与している証拠に基づき、日本海溝アウターライズにおいてマントルと海洋を結ぶ大規模な熱水循環モデルを構築した。
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自由記述の分野 |
海洋地質・地球物理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本海溝のアウターライズで海底面からモホ面を貫き上部マントルまで発達する大規模な正断層を発見し、その構造的特徴を明らかにしたことは今回が初めてのことである。地球物理学データを地球化学データと組み合わせた結果、アウターライズにおいて大規模正断層に沿ったマントル流体上昇と海水浸透の証拠を初めて取得し、モホ面をまたぐ大規模な熱水循環モデルを構築したことに本研究の新規性がある。特に、マントル流体が観測されたサイトをつなぐ南北全長約150 kmの大規模な断層破砕帯は主要な海底活断層帯として位置づけられ、今後、マントル流体フラックスの時系列モニタリングを行うことで、地震・津波防災対策への貢献が期待される。
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