研究課題
本年度も前年度同様、「下部マントルへの水の運搬とその貯蔵能力の解明」に関する研究を推進すべく、実験的研究を遂行した。特にAl3+とH+のカップリング置換現象が重要であると考えており、下記の研究を引き続き遂行した。下部マントルの主要構成鉱物であるbridgmanite中へのAl固溶の影響の解明。マントル遷移層から下部マントルにかけて重要な各種高圧含水相中へのAl固溶の影響の解明。高圧含水鉱物におけるFeの影響の解明。高圧含水鉱物の熱弾性的性質及び弾性波速度の解明。その中で特に2021年度には以下のSCI論文を公表した。1)高圧含水相phase Aの高温高圧下での熱弾性的性質(状態方程式)の解明、及び弾性波速度の解明に関する研究(Yang et al., Cai.et al.)。2)高圧含水相superhydrous phase B中へのAlの固溶の影響、及びその結晶構造解析に関する研究(Kakizawa et al.)。3)高圧含水相phase Dの高温高圧下での弾性波速度の解明に関する研究(Xu et al.)。4)各種高圧含水相の温度圧力安定領域におけるAlの影響の解明に関する研究(Xu et al.)。5)高圧含水相phase Dとbridgmanite中へのAlの分配の解明に関する研究(Xu et al.)。6)プレートの沈み込みに伴う炭酸塩変質泥岩の安定性と熔融、アルカリに富んだ炭酸塩マグマの起源に関する研究、及び地球内部での水及び炭素の循環についての研究(Chen et al.)。7)高圧含水相phase DにおけるFeの影響の解明、及びその融点降下に対する溶融関係の解明に関する研究(Xu et al.)。これら以外に更に公表論文の執筆を進めている。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 11件、 査読あり 15件) 学会発表 (14件) (うち国際学会 6件) 備考 (2件)
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