現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究計画で挙げていたネスティング技術の高度化に取り組み,基礎的技術を構築することに成功した.その技術を応用した多段ネスティングにより,外洋影響を考慮しながら内湾などの狭い海域の流動や物質輸送を非常に細密な時空間解像度で解析することが可能となった.海面過程に関する詳細な解析を進めたことに加え,継続して行っていた複数のプロジェクトを並行して実施し,6編のWoS論文を含む計13編の原著論文,5編の査読付き国際会議プロシーディングス論文として発表した.それらは,下水道処理水のノリ養殖上への影響評価 (Zhang et al., 2018, Mar. Poll. Bul.),放射性核種の海洋分散予測モデルの開発(Kamidaira et al., 2019, J. Nuclear Sci. Tech.),海嶺による内部波の発生発達機構(Masunaga et al., 2019, J. Phys. Oceanogr.)などである.さらには波ー流れ相互作用理論および高解像度海洋モデリングの専門家として2冊の専門書籍を分担執筆し,学術・教育活動に貢献した.
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