研究課題
2020年度においては、新型コロナウィルスの感染拡大にともなう、出入国規制および遺跡への立ち入り禁止措置により、すべての調査がキャンセルとなり、国内に留まり、既存のデータ分析を行った。点群データより、壁面の歪みを検出するため、点群をグリッド状に分割して、基準平面を撮り出すアルゴリズムなどの開発を行った。点群データでは、レーザーの反射を利用して距離を計測するという原理に起因するノイズと呼ばれる外れ値が含まれることが避けられないが、この外れ値をどのように扱うかが問題として認識された。本年度においては、既存データのスパイクノイズとよばれるレーザーのスイッチングによるノイズ、あるいは糸引きノイズと呼ばれるレーザー光線の光束幅に起因するノイズの除去を進めた。また、前年度、オックスフォード大学と共同で行った研究成果について、論文集の一部として出版した。Designating Place: Archaeological Perspectives on Built Environments in Ostia and Pompeii (Archaeological Studies Leiden University, 50)と題されライデン大学から出版されたもので、Embellishing the Street of Ostiaと題して、オックスフォード大学の準教授Janet DeLaine 博士との共著である。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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http://history.arch.kyushu-u.ac.jp.