研究課題
ワークパケージ1:小型化及び低消費電力化に関して、小型CPU及び制御回路、マイクロチップレーザー、干渉分光と小型カメラをそれぞれ用いた実験を行い単体での性能検証を行った。ワークパケージ2:粒子特有な光学系の開発および長期適用化のため、8月、シュミット財団が実施したアメリカに置ける実海域調査において、既存システムで実証試験・検討を行った。試験の過程で、当初の予想に反し、同試験中の水中浮遊物のレーザー分光実験には、粒子の種別精度および個体数密度の定量精度を向上させる必要があることが判明した。より正確な粒子計測を行う必要があることから、粒子の分光分析と干渉波イメージングを統合する実験の検討・実施を追加することで、大きさが異なる特定成分の混合された人工粒子が計測可能であることを実証した。ワークパケージ3:統計解析によるリアルタイム粒子同定及びデータ圧縮手法の開発に関して、これまで干渉波を用いて分光スペクトルへの変換が可能であることを検証した。
1: 当初の計画以上に進展している
パッケージ2について、既存システムで実証試験・検討を行った際、当初の予想に反し、水中浮遊物のレーザー分光実験には、粒子の種別精度および個体数密度の定量精度を向上させる必要があることが判明したため、追加試験を検討し実施する必要が生じたが、試験による検証を進めることで、大きさが異なる特定成分の混合された人工粒子が計測可能であることが実証され、光学系開発を進める機動力となった。それぞれのワークパッケージにおいて必要な開発要素の検証を行うことができ、研究推進を加速できた。
各パッケージにおいてこれまでに検証された結果を基に、統合的に研究を推進し、小型低消費電で、大きさの異なる粒子の計測を行うことができる光学系を開発し、取得データのデータベースと自動分類解析手法の開発を進めていく。
すべて 2018 その他
すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
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