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2022 年度 実績報告書

次世代二次電池のためのソフト巨大クロソイオンを活用した高速イオン伝導体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18H03832
研究機関東北大学

研究代表者

高村 仁  東北大学, 工学研究科, 教授 (30250715)

研究分担者 及川 格  東北大学, 工学研究科, 助教 (40733134)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードイオン伝導体 / リチウムイオン伝導 / 全固体電池 / セラミックス材料
研究実績の概要

昨年度までの研究により、巨大なメチルアンモニウムイオンの導入や、Li2OHClへのLiBH4の固溶を確認した。最終年度にあたり、ソフトな水素化物系電解質を活用した全固体電池のための固体電解質の開発と、化学的両立性を示すフッ化物系正極材料の可能性を検討した。
固体電解質として、Al置換ガーネット型酸化物(Li6.25Al0.25Zr2La3O12;Al-LLZ)にLiBH4をフィラーとして添加した複合体を作製した。この材料では、LiBH4が硬い酸化物の空隙を埋めることで焼結が不要となり、同時に、リチウム金属との化学的両立性も期待できる。予め固相反応法により作製されたAl-LLZに、LiBH4を種々の体積分率で手混合した。なお、ボールミルによる機械的混合では酸化物相の微粉化が進行し、密度・イオン伝導度の低下が起こった。LiBH4が30%の体積分率の場合に室温での優れた成形性と高い密度が得られ、室温でのリチウムイオン伝導度はLiBH4単体よりも680倍向上した。また、金属リチウムとも優れた化学的両立性を示し、0.5 mA/cm2という電流密度まで短絡が起こらないことが確認された。これは、高温焼結により高密度化されたAl-LLZに匹敵する短絡耐性であり、室温成型可能で焼結不要の固体電解質として優れた特性と言える。
また、還元性固体電解質と両立する正極材料としてFeF3を検討した。FeF3:LiBH4:炭素がモル比で1:1:1として混合された試料を正極、LiBH4を固体電解質、金属リチウムを対極としたセルのサイクリックボルタモグラムにより、120 ℃でリチウムの脱挿入反応を確認した。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sintering-free preparation of Li7La3Zr2O12-LiBH4-based solid-state electrolytes and their electrical conductivities2023

    • 著者名/発表者名
      Youtaro Sakamoto, Akihiro Ishii, Takashi Shiratori, Itaru Oikawa, Hitoshi Takamura
    • 雑誌名

      Electrochimica Acta

      巻: 457 ページ: 142488-1-6

    • DOI

      10.1016/j.electacta.2023.142488

    • 査読あり
  • [学会発表] 室温成型可能なLiBH4-Li7La3Zr2O12複合体型固体電解質の作製2022

    • 著者名/発表者名
      坂本 陽太郎, 石井 暁大, 及川 格, 高村 仁
    • 学会等名
      2022年電気化学秋季大会

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公開日: 2023-12-25  

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