研究課題/領域番号 |
18H03918
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分35:高分子、有機材料およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
関 修平 京都大学, 工学研究科, 教授 (30273709)
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研究分担者 |
櫻井 庸明 京都大学, 工学研究科, 助教 (50632907)
酒巻 大輔 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60722741)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 界面 / 共役高分子 / 電子輸送 / 光エネルギー / 水素発生 / 2次元 / COF / ポリアセチレン |
研究成果の概要 |
本研究では,共役高分子界面・変形下での電子輸送特性を,定量分析できる3つの計測装置: TRMC@Interfaces・TRMC-@Transformation・TRMC -Impedance複合計測法を用いて,高分子骨格構造の特異点である高分子―固体界面における電荷移動度を選択的な計測を実現した.特に2次元界面内での高分子凝集構造・骨格規則性を反映して,共役物質-絶縁体界面に高い伝導層と顕著な異方伝導特性が存在することを明らかとした.また,伝導特性を最大限に引き出す2次元共役電子系を設計し,この界面伝導特性と酸化還元反応の評価をすすめ,高効率水素発生系へと展開が可能であることを示した.
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自由記述の分野 |
高分子化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した計測法はいずれも、界面における電子伝導特性を非接触・非破壊で定量分析する手法として,これまで存在しなかった“測れなかったものを測る”計測法でもある.特に,骨格自由度の大きな共役高分子が界面においてどのような凝集構造・骨格構造を取り,その電子共役系が電子輸送に対しどこまで有効に働くか,という共役高分子を用いた電子材料開発に欠かせない計測法を提供する.外場による高分子骨格の変調構造・界面における共役骨格の微視的構造因子と電荷輸送特性の関連を今後さらに回折手法と組み合わせて定量評価することで,理想的な界面構造は何か?という大きな課題に決定的な解を与えられると考えている.
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