D-aTNAは、天然のDNAやRNAとは二重鎖を形成しない。それに対し、我々が開発した人工核酸SNAは、これら3つの核酸と配列特異的に二重鎖を組むことができる。そこでこれらの関係を利用し、SNAをインターフェースに使用して、天然のRNA入力で、これと直交するD-aTNAのみで構成されるシグナル増幅回路が起動するシステムを構築した。こうして入力RNAとクロストークしない直交核酸でシグナル増幅回路を設計・構築し、ヌクレアーゼおよび夾雑DNAやRNAの存在する環境下でも微量のマイクロRNA(miR21)をロバストに検出可能なシグナル増幅回路を実現した。
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