野外における気温応答性のイネ光周性花芽形成に異常が起きた変異体Y86系統をマッピングし、染色体7番の約400kbの領域にマッピングした。この変異体は、フロリゲン遺伝子の発現が高い状態でも顕著な開花支援を起こし、これまでに同定できていない新奇な分子機構の鍵となる遺伝子の変異体であると考えられる。 また、イネの気温応答性光周性花芽形成において、PhyBによるGhd7遺伝子の翻訳後制御が大きな作用を持っていることを示唆する結果を得た。これは、PhyBが光受容体として、Ghd7の転写を制御し、その後、気温センサーとして、Ghd7活性を制御していることを示唆する興味深い結果である。
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