本研究課題は、ゲノム編集技術及び多階層オミックス技術を駆使し、マウス卵子の有する発生プログラム、特にDNAメチル化による抑制型プログラムを構築・伝達する制御分子のネットワークを明らかにすることを目的とする。初年度である平成30年度は、当初計画に基づいてDNAメチル化酵素(Dnmt3a)、維持メチル化因子(Uhrf1)、脱メチル化防御因子(Stella)の3つの分子に着目し、それぞれの変異体マウスの作成・交配とオミックス解析に供するサンプルの収集を実施した。しかし、本研究課題を開始した後、本計画を包含する大きな研究計画として申請していた特別推進研究「多階層オミックスによる卵子の発生能制御分子ネットワークの解明」が採択されたため、重複受給制限により本研究課題を廃止し、本計画の実施内容を特別推進研究として実施することになった。
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