研究課題/領域番号 |
18H04007
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
諏訪 元 東京大学, 総合研究博物館, 特任教授 (50206596)
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研究分担者 |
中務 真人 京都大学, 理学研究科, 教授 (00227828)
加藤 茂弘 兵庫県立人と自然の博物館, その他部局等, 研究員 (50301809)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 人類進化 / 類人猿進化 / 化石 / 中新世後期 / エチオピア |
研究成果の概要 |
現生アフリカ類人猿とヒトの系統がそれぞれどのように出現したか、それと関わるサハラ以南のアフリカの700から1200万年前ごろの間の化石記録は僅かしか知られていない。本研究では、1000万から700万年前ごろにわたるエチオピアのチョローラ層の年代的枠組みを精緻化し、大型類人猿化石を産出する層準が790万年前であることを明らかにすると共に、発掘調査等により化石数を充実し、大型類人猿化石80点ほどのコレクションの評価分析を進めた。結果、チョローラピテクス、ナカリピテクス、ウラノピテクスが一つの分岐群をなし、現生アフリカ類人猿もしくはゴリラの分岐群いずれかの基部に位置することが示唆された。
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自由記述の分野 |
自然人類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトと現生類人猿のゲノム情報と最古の人類化石から、人類の系統が生じたのは700から900万年前ごろの間と思われる。しかし、この時期のアフリカの類人猿化石は今までは皆無に近く、人類とアフリカ類人猿の系統がユーラシア大陸に起源するとの仮説などが提唱されてきた。本研究は、約800万年前の大型類人猿化石80点ほどから現生アフリカ類人猿とヒト系統の出現過程について論ずるものであり、この時代の類人猿化石報告として世界で初めてのものである。
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