| 研究課題/領域番号 |
18H04008
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| 研究機関 | 京都大学 |
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研究代表者 |
大澤 晃 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90288647)
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| 研究分担者 |
安江 恒 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (00324236)
志知 幸治 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10353715)
高原 光 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30216775)
林 竜馬 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 主任学芸員 (60636067)
加藤 顕 千葉大学, 大学院園芸学研究科, 助教 (70543437)
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| 研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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| キーワード | 亜寒帯林 / 林分構造復元 / 地上部現存量 / 地球温暖化 / 周極域 / シベリア / 北欧 / カナダ |
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| 研究実績の概要 |
本研究の主な目的は、理論的にも新しい試みである二つの新規方法を景観レベルの過去の植生分布復元の推定に応用しようとするものであり、試みたことのほとんど全てが新しい実績となる。一つ目の林分復元法は私の研究グループで数年前から試みられている。景観レペルで似た林分を複数測り、それらの地上部現存量の平均値と相対的面積割合から景観レベルの平均値を求めようとするものである。二つ目の景観復元法は、湖底堆積物から得られた花粉分析データと樹種の花粉生産量および仮定した花粉飛散関数を用いて、個々の景観レベルの地上部現存量平均値を推定する。前者の林分復元法を使った方法では、今年度12林分の測定林分の設定を終え、その過半数で毎木調査を終了した。また、6林分から樹幹解析用のサンプル採取を終えた。後者の花粉分析を使った方法では、３つの湖沼から堆積物採取を終えた。これらサンプルは、現在京都大学、京都府立大学、および森林総合研究所にて分析が進んでいる。本研究では、方法が確立したものの世界的にまだあまり試みられていない「林分構造復元法」と「花粉分析学的LRA(景観復元)法」を用い、周極域亜寒帯林の構造変化と気候変動との関係を把握することを目的とする。前者の方法では、周極域の各地域に調査林分を設定して林分単位で構造発達過程を詳細に復元し、後者では、湖底堆積物に含まれる花粉遺体をもとに林分より広い景観単位で、森林に蓄積された物質量を現す森林現存量の変遷を復元する。復元された林分構造変化と森林現存量変化が、周極域での気温変化の数十年周期に呼応しているか、既存研究が示唆する2つの仮説検証を通して解析する。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
サンプル採取および分析はほぼ予定通り進んでいる。
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| 今後の研究の推進方策 |
サンプルの採取と分析がほぼ予定通り進んでいるので、初期の計画に従って研究を推進していく計画である。林分復元法に関しては、その中で用いているu-w phase diagrammatic analysisの計算プログラムに不具合が見つかったため、その修正が喫緊の課題となる。
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