• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

東南アジア産樹木の種多様性・系統多様性・形質多様性の地理的パターン

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18H04011
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
研究機関一般社団法人九州オープンユニバーシティ (2022)
九州大学 (2018-2020)

研究代表者

矢原 徹一  一般社団法人九州オープンユニバーシティ, 研究部, 研究部長 (90158048)

研究分担者 陶山 佳久  東北大学, 農学研究科, 教授 (60282315)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード熱帯山地林 / ブナ科 / クスノキ科 / 分子系統解析 / フェノロジー
研究成果の概要

本研究の目的は以下の3課題である。(1)東南アジア産熱帯樹木の系統関係を構築する、(2)形質データベースを構築する、(3)ベトナム南部熱帯山地林で開花フェノロジーの調査を行い、異なる年に開花する「咲き分け」があるという仮説を検証する。(1)についてはクスノキ科・ブナ科を対象に系統解析を進め、ベトナム南部山地は系統的に古い種が分布する地域であることを明らかにした。(2)についてはバリバリノキ属を材料として、形質データベースを作成した。(3)については、3年間にわたるフェノロジー観察の結果、91種中63種は毎年開花せず、うち32種は3年間を通じて開花しなかった。この結果は上記の仮説と整合的である。

自由記述の分野

生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果は東南アジア熱帯において多様化している樹木、クスノキ科とブナ科の系統関係の解明に大きく貢献するものである。クスノキ科とブナ科は種数が多く、また葉での同定がむずかしいため、これらの同定は熱帯における森林調査における大きな障壁だった。本研究の結果、葉のDNA試料と証拠標本を採集することにより、花や果実がない場合でも高精度の同定が可能になった。また、多くの種について系統樹を構築できたため、さまざまな地域で得られた森林プロットデータを用いて、系統樹に依拠した種間比較が可能になった。またこの系統解析の結果から、東南アジア各地の熱帯林における希少種を特定できた。この結果は希少種の保全に役立つ。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi