抗体をはじめとするタンパク質は医薬品としての大きな可能性を有しているが、親水性が高く細胞膜を透過しないので、細胞内の疾病関連因子の活性調節に用いることは出来なかった。研究代表者らは、以前にこれを可能とするL17Eペプチドの作製に成功している。本研究では、L17Eの改良と新規ペプチドの開発を通して、L17Eの10倍以上の効率で細胞内にタンパク質を送達出来るペプチドの開発に成功した。また、新規マクロピノサイトーシス誘導ペプチドSN21ならびにその誘導体P4Aを見出し、溶血ペプチドL15とのコンジュゲーションにより、抗体やタンパク質等の高効率細胞内送達を達成した。
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