研究課題/領域番号 |
18H04047
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
阿部 理一郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60344511)
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研究分担者 |
新熊 悟 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (00613788)
小澤 岳昌 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40302806)
朝長 毅 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 創薬デザイン研究センター, 上級研究員 (80227644)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 重症薬疹 / 細胞死 / 中毒性表皮壊死症 / Stevens-Johnson症候群 |
研究実績の概要 |
薬剤による健康被害である薬疹の中でも特に重症薬疹(中毒性表皮壊死症、Stevens-Johnson症候群)は皮膚(表皮)が広範に壊死することでびらん・潰瘍を生じ、時に致死的となる疾患である。しかし重症薬疹の発症機序については未だ十分に解明されず、有効な診断法、治療法の開発が遅れている。これまで我々は疾患特異的な細胞死機(necroptosis)を明らかにし、特異的因子候補を同定し、治療薬開発を開始している。さらに発症機序の解明を行い、新たなバイオマーカの発見など成果を上げている。 本研究において「表皮細胞壊死機序」「薬剤に対する生体反応惹起機序」に焦点を絞り、重症薬疹特異的因子を探索し、疾患発症関連候補因子を応用した診断法および治療薬開発を目的とする。さらに、種々の細胞死の誘導機序を明らかにすることで、生体で生じる細胞死の調節機構の解明を目指した。 「表皮細胞壊死機序」においては、従来のapoptosisに加えnecroptosisが疾患特異的にみられることに加え、新たな細胞死機序として、1)Cleaved caspase1のinflammasomeを介するpyroptosis、および2)ミトコンドリアを介して、鉄に依存して調節されるferroptosisを同定できた。「薬剤に対する生体反応惹起機序」として、necroptosisの誘導に必須のFPR1に対するアンタゴニストを複数同定した。これらの候補化合物はin vitroにおいて有意に細胞死疎外活性を示した。今後疾患特異的治療薬として開発を進めている。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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