研究課題/領域番号 |
18H04055
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 鳥取大学 (2022) 岡山大学 (2019-2022) 基礎生物学研究所 (2018) |
研究代表者 |
檜山 武史 鳥取大学, 医学部, 教授 (90360338)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 恒常性 / 体液 / 口渇 / 塩 / 高血圧 / 神経内分泌 / グリア細胞 / イオンチャネル |
研究成果の概要 |
申請者らは、脳内NaセンサーNaxが体液Naレベルをモニターし、口渇や塩欲求の制御を行っていることを明らかにしてきた。本研究では、このセンサーが食塩感受性高血圧の発症にも関与していることを発見した。また、口渇感を誘発する新たなNaセンサーを同定することに成功した。また、口渇中枢である脳弓下器官(SFO)において口渇を抑制する神経機構を見出した。また、抗SFO抗体によって発症する自己免疫性の口渇欠如性高Na血症の症例解析によって、新たな特徴を見出した。
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自由記述の分野 |
神経生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口渇と塩欲求の制御機構の全体像が明らかになったことにより、精神疾患患者における水中毒、高Na血症の発症機序、高齢者における口渇低下と脱水のメカニズム解明につながる包括的な理解が可能になった。さらに体液Naレベルが上昇した時に起きる、塩欲求抑制と血圧上昇(圧利尿によるNa排出)が1種類のセンサーで担われていることが明らかになったが、これにより、生体の塩恒常性における入口と出口を統一的に理解する学術的基盤が整った。
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