• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実績報告書

我々が新しく発見したNK細胞subsetの機能解明と養子免疫治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 18H04060
研究機関九州大学

研究代表者

米満 吉和  九州大学, 薬学研究院, 教授 (40315065)

研究分担者 原田 結  九州大学, 薬学研究院, 准教授 (00608507)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードNK細胞 / Licensing
研究実績の概要

我々はこれまでに、ex vivoでのNK細胞増幅培養技術を開発する過程において、1). 従来報告されている活性化NK細胞と比較して極めて強い抗腫瘍活性を持ち、2).造血幹細胞移植後やHCV感染時に一過性に増加するCD3-/CD56brightという表現系を示す集団に類似している細胞集団を見出し、細胞製剤としての臨床開発を開始した(開発コード:GAIA-102)。本研究では、この全く新しく極めて高い抗腫瘍活性を有するGAIA-102の生物学的な意義を、特にEmergency NKとしての性質の観点から解析し、臨床応用のための基礎データを取得することを目的とした。
まず、GAIA-102におけるNKG2A、その他ライセンシングに関与することが想定される分子群(KIRs)の発現と、NK細胞チェックポイント分子の発現パターンを明らかにした。またNK細胞および種々の腫瘍細胞の発現解析を行った結果から、殺細胞活性に影響を与える腫瘍細胞側の因子を特定するための足掛かりとなる現象を突き止めた。
次に発展的な解析として、ライセンシングに関わる分子群のパターン分類を進めるとともに、GAIA-102の発生学的解析並びに殺細胞活性化の高低を決める因子の絞り込みを進めた。特に立体構造を持つ固形腫瘍に対する傷害能に着目し、由来を問はず腫瘍細胞株の3D培養により形成したSphereに対する遊走・浸潤・傷害能が極めて高いこと、またそれは特定のケモカイン・ケモカイン受容体によって特徴付けられること、in vivoにおいて腫瘍特異的獲得免疫を惹起させる機能が高く、Memory like NKとしてカテゴライズされる即時応答性を備えることを明らかにした。
以上の結果を受け、2021年度より固形腫瘍を対象とした治験を開始する予定である。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Fc-binding antibody-recruiting molecules targeting prostate-specific membrane antigen: defucosylation of antibody for efficacy improvement2021

    • 著者名/発表者名
      Sasaki K, Harada M, Yoshikawa T, Tagawa H, Harada Y, Yonemitsu Y, Ryujin T, Kishimura A, Mori T, Katayama Y.
    • 雑誌名

      ChemBioChem

      巻: 22 ページ: 496-500

    • DOI

      10.1002/cbic.202000577

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Highly activated ex vivo-expanded natural killer cells in patients with solid tumors in a Phase I/IIa clinical study2020

    • 著者名/発表者名
      Nagai K, Harada Y, Harada H, Yanagihara K, Yonemitsu Y, Miyazaki Y.
    • 雑誌名

      Anticancer Res.

      巻: 40 ページ: 5687~5700

    • DOI

      10.21873/anticanres.14583

    • 査読あり
  • [学会発表] GAIA-102: 固形腫瘍に対する新規革新的細胞製剤2020

    • 著者名/発表者名
      Harada Y, Yonemitsu Y.
    • 学会等名
      第24回日本がん免疫学会 (札幌/オンライン)
  • [学会発表] GAIA-102: a new class off-the-shelf allogeneic NK-like cells that can eliminate solid tumors2020

    • 著者名/発表者名
      Harada Y, Yonemitsu Y.
    • 学会等名
      Society for Immunotherapy of Cancer (SITC) 35th Anniversary Annual Meeting (Washington DC/On-line)
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi