研究課題/領域番号 |
18H04062
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分56:生体機能および感覚に関する外科学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 (2020-2021) 新潟大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
日比野 浩 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70314317)
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研究分担者 |
澤村 晴志朗 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10781974)
増田 正次 杏林大学, 医学部, 准教授 (20317225)
田中 謙二 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30329700)
神崎 晶 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (50286556)
崔 森悦 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (60568418)
任 書晃 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80644905)
永森 收志 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90467572)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 内耳 / 難聴 / 光遺伝学 / 薬剤誘導性遺伝子制御 |
研究成果の概要 |
内耳性難聴は、人口の1割が苦しむ深刻な疾患である。発症や経過は、急激なもの、緩徐なもの、様々である。その中で、悪化と回復を反復する “変動性”難聴は、しばしば重症化し難治となる。本研究では、ヒト疾患への関与が指摘されている内耳蝸牛の上皮様組織「血管条」を標的として、「薬剤誘導性遺伝子制御法」と「光遺伝学技術」により、ゆっくりと難聴が進行する「緩徐進行型」難聴および、短時間で難聴の発症と回復を制御できる「急性発症型」難聴のモデルマウスを確立した。また、これら難聴モデルの疾患発症メカニズムを明らかにした。この成果は、変動性難聴の病態理解や治療法開発に貢献すると考えられた。
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自由記述の分野 |
薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、ヒトで見られる変動性難聴の症状を模倣する「緩徐進行型」難聴および「急性発症型」難聴の動物モデルを樹立した。これらのモデルは、内耳蝸牛の電気的環境を司る上皮様組織「血管条」の機能を、それぞれ薬物投与および光照射によって制御することで、聴力の悪化と回復を反復させることができる、これまでにない難聴モデルである。本研究の成果は、症状の反復によって難聴が重症化および難治化する機序の解明や、変動性難聴の治療・予防法開発に貢献することが期待される。
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