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2022 年度 研究成果報告書

死別悲嘆の医療福祉負荷とその要因解明:大規模日本追跡調査及び国際比較

研究課題

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研究課題/領域番号 18H04075
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関京都大学

研究代表者

BECKER CARL.B  京都大学, 政策のための科学ユニット, 研究員 (60243078)

研究分担者 今中 雄一  京都大学, 医学研究科, 教授 (10256919)
谷山 洋三  東北大学, 文学研究科, 准教授 (10368376)
山本 佳世子  天理医療大学, 医療学部, 講師 (10625445)
近藤 恵 (有田恵)  大阪医科薬科大学, 中山国際医学医療交流センター, 講師 (40467402)
廣井 良典  京都大学, こころの未来研究センター, 教授 (80282440)
山田 慎也  国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 教授 (90311133)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード遺族 / 医療費 / 生産性 / 薬剤 / ケア / カウンセリング / 葬儀 / 僧侶
研究成果の概要

予定通り、死別悲嘆の医療福祉負荷とその要因を解明した。近い将来に日本人の殆どが近親者の死別を経験する。その悲嘆は生産性と医療福祉を脅かす更なる財政危機が迫っている。死別悲嘆が深刻な程に遺族の病欠や精神的・身体的な疾患が増え、より多くの医療費がかかる傾向が調査で示さた。死別後、遺族の1割がより多くの医療や薬剤を頼るようになる事を証明した。十年間の内に、一千万人以上の遺族が数兆円の医療費負担を国費にかける計算となる。直葬や略式葬を行った遺族に比べて、葬儀社と良く相談し、伝統的な葬儀・法要を行った遺族は医療や精神面の支援を頼る傾向が低く、薬剤やカウンセリング費用も低く抑えられていた。

自由記述の分野

健康増進・医療予防

研究成果の学術的意義や社会的意義

患者の家族は、覚悟ができて居らず、死なれる事でショックと悲嘆を覚える。医療従事者は家族に対して、楽観せずに患者の死について語り合う必要がある。死別によって収入が激減する場合、ソーシャルワーカーが事前に家計簿的な計画を話し合う必要も生じる。なお、直葬や「小さな葬式」よりも、多くの親戚や知り合いが集まる葬式の方が、後々までサポートに繋がる。葬儀への不満に応じ、身体的な悲しみの症状、薬剤費の増加、医療の利用の増加が見られたので医療福祉の依存を避けるためにも、カウンセリングのできる葬儀社の必要性も証明された。

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公開日: 2024-01-30  

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