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2021 年度 研究成果報告書

パラリンピックブレイン -ヒト脳の機能的・構造的再編能力-

研究課題

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研究課題/領域番号 18H04082
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分59:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

中澤 公孝  東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90360677)

研究分担者 西村 幸男  公益財団法人東京都医学総合研究所, 認知症・高次脳機能研究分野, プロジェクトリーダー (20390693)
荒牧 勇  中京大学, スポーツ科学部, 教授 (40414023)
野崎 大地  東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (70360683)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード脳の可塑性 / 身体障害 / パラリンピック
研究成果の概要

「パラリンピアンの脳は神経リハビリテーションの最良モデルである」、本研究の結果、このような見方に至った。パラリンピアンは例外なく何らかの障害を有する。障害は先天性にせよ、中途にせよ、脳の代償性変化を誘導する。パラリンピアンの脳には、代償性変化に加えて、競技トレーニングに伴う使用依存的可塑性が生じるため、健常アスリート以上の脳再編が生じると考えられる。この脳の再編は、競技パフォーマンスを最大化するための限界に近い身体トレーニングと、勝利や記録突破をめざす高いモチベーションがもたらすものであり、人間にとって最高水準の脳再編とみることができる。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

パラリンピアンの脳を調べることで、人間の脳がそもそもどの程度の再編能力を有するのか、その可能性を知る事ができる。この視点から、様々な障害特性を有する様々な競技者の脳機能と構造を調べた。その結果、パラリンピアンの脳には障害及び競技特性に応じたユニークな再編が生じる事が明らかとなった。これをもたらす要因は障害に依存する脳の可塑的変化と競技特有なトレーニングに依存する可塑的変化であると考えられる。今後、その詳細な作用機序を明らかにすることで効果的・効率的なリハビリテーションプログラムやスポーツトレーニングへの応用が可能となると期待される。

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公開日: 2023-01-30  

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