研究課題
Cas遺伝子改変マウス用いた研究:・Creリコンビナーゼの発現により野生型p130Casの発現が欠失すると共に NF-κBの活性抑制機能を持たない変異体p130Casが発現する遺伝子を有するマウスを作製し、脳組織に存在する細胞種、具体的にはアストロサイトに特異的に変異体p130Casを発現するマウスを作製した。・さらにこのアストロサイトで発現レベルが高いCas類似タンパク質であるCasL欠失マウスとの交配でアストロサイト特異的二重欠失マウスを作製したところ、若年齢にて死亡することがわかった。現在、死因を解析している。生理的な脳機能制御におけるメカニカルストレスの役割に関する基礎的研究:・中速度トレッドミル走行時に頭部に加わる加速度を再現する受動的頭部上下動刺激を高血圧ラットに与えたところ、血圧下降効果が認められた。・上記受動的頭部上下動に伴う脳幹部(延髄)における圧変化を計測するととにも、間質液流動を造影CTにて解析した。・上記解析にて検出された圧変化と間質液流動量(速度)とをもとに、受動的頭部上下動時に脳幹部の細胞に加わる流体せん断力をシミュレーションにて算出した。・上記実験で算出された流体せん断力を培養細胞に加えたところ、炎症性物質の発現低下が認められた。・以上の結果をまとめて、適度な運動による高血圧改善の新たな分子メカニズムを示した論文を国際学術誌に投稿し、full review後、editorから論文改訂を提案され、再投稿のための実験を遂行中である。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)
Cell Reports
巻: 36 ページ: 109380
Scientific Reports
巻: 11 ページ: 7120
10.1038/s41598-021-85961-5