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2019 年度 実績報告書

がんゲノム医療実現化に向けた高次元データ解析基盤構築

研究課題

研究課題/領域番号 18H04123
研究機関新潟大学

研究代表者

奥田 修二郎  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00512310)

研究分担者 赤澤 宏平  新潟大学, 医歯学総合病院, 教授 (10175771)
島田 能史  新潟大学, 医歯学系, 助教 (20706460)
永橋 昌幸  新潟大学, 医歯学総合病院, 研究准教授 (30743918)
若井 俊文  新潟大学, 医歯学系, 教授 (50372470)
市川 寛  新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードがんゲノム / データベース / 精密医療
研究実績の概要

がんという病気は細胞中のDNAに損傷(変異)が起きること、その変異が長年の間修復されずに積み重なることにより発症する。これまで個人のがん組織における変異を全て同定するには膨大な費用がかかったが、現在では超ハイスループットDNAシーケンサーの発達により比較的安価に変異同定が可能になった。米国ではThe Cancer Genome Atlasなどのがんゲノムを網羅的に調べる大型プロジェクトが立ち上がり、数百・千人規模でのがん変異の情報が蓄積されている。これらの成果から、がん発症に関連する数百の遺伝子(ターゲット遺伝子)に絞り込みより深くシーケンスするターゲットシーケンス法により、遺伝子変異の同定効率は飛躍的に上昇し、実臨床としてがんゲノム医療が実現しようとしている。そこで重要となるのが、がんゲノム情報のデータ統合化とデータ解析基盤の構築である。 平成30年度は、大腸がん201症例、胃がん207症例、肺がん167症例、乳がん53症例を含め700症例以上の固形がんにおける遺伝子検査結果のデータベース化を実施した。また、がん化の原因の多くは、関連するシグナル伝達系の何処かに遺伝子変異が起きることで細胞増殖のサイクルが狂うことにあるため、シグナル伝達系を中心にがん関連パスウェイの情報のデータベース化を進めている。さらに医療情報とゲノム変異の情報を合わせてあらゆる条件で半自動的に様々な統計解析やグラフ化を実施できるシステムの開発を進めてきた。人工知能への応用として、病理画像の認識技術の開発も継続して進めている。これらの大規模なデータと解析システムを統合化したプラットフォームを構築している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

交付申請書に記した研究計画に沿って、おおむね順調に研究は進められており、現在のところ、特に予想外の事態は発生していない。

今後の研究の推進方策

今後は、さらなるシステムの改良を実施し、より使いやすいものにしていくことに加え、よりデータを充実させることにより、交付申請書に記した研究計画を推進す る。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件)

  • [学会発表] Mutational signatures and clinicopathological relationship extracted from clinical sequence data of 201 cases with colorectal cancer.2019

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi, S., Ling, Y., Watanabe, Y., Shimada, Y., Wakai, T., Okuda, S.
    • 学会等名
      ASHG2019
    • 国際学会
  • [学会発表] Genome-wide analysis of mutational impact on post translational modification.2019

    • 著者名/発表者名
      Ling, Y., Yoshizaki, H., Okuda, S.
    • 学会等名
      ISMB2019
    • 国際学会
  • [学会発表] 固形癌における包括的ゲノム解析に基づくPrecision Medicine2019

    • 著者名/発表者名
      若井俊文、島田能史、永橋昌幸、市川寛、油座築、根本万里子、中野麻恵、廣瀬雄己、滝沢一泰、坂田純、亀山仁史、小林隆、棗田学、吉原弘祐、奥田修二郎
    • 学会等名
      第57回日本癌治療学会学術集会
  • [学会発表] 次世代シークエンサーを用いた遺伝子検査とゲノム解析データベース構築2019

    • 著者名/発表者名
      永橋昌幸、若井俊文、島田能史、市川寛、羽入隆晃、滝沢一泰、石川卓、坂田純、小林隆、亀山仁史、竹内志穂、奥田修二郎
    • 学会等名
      第78回日本癌学会学術総会
  • [学会発表] Precision Medicine実現に向けたバイオインフォマティクスの役割2019

    • 著者名/発表者名
      奥田修二郎
    • 学会等名
      第57回日本癌治療学会学術集会
    • 招待講演
  • [学会発表] Precision medicine実現に向けたがんゲノムインフォマティクス2019

    • 著者名/発表者名
      奥田修二郎
    • 学会等名
      第8回生命医薬情報学連合大会
  • [学会発表] プレシジョンメディスン実現に向けたがんゲノムインフォマティクスとマイクロバイオームへの応用2019

    • 著者名/発表者名
      奥田修二郎
    • 学会等名
      第61回日本婦人科腫瘍学会・第18回日本婦人科がん分子標的研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] Precision medicine を目指すがんゲノムインフォマティクス2019

    • 著者名/発表者名
      奥田修二郎
    • 学会等名
      JPrOS2019/JES2019
    • 招待講演

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公開日: 2021-01-27  

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