研究課題/領域番号 |
18H04125
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
島田 敬士 九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (80452811)
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研究分担者 |
殷 成久 神戸大学, 情報基盤センター, 准教授 (20512180)
毛利 考佑 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60796001)
山下 隆義 中部大学, 工学部, 准教授 (60564721)
内山 英昭 九州大学, 附属図書館, 准教授 (90735804)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 学習分析 / 教育支援 / 実時間処理 / センシング / 教育評価 |
研究実績の概要 |
本年度は以下の課題について取り組みを行った. 【研究課題1:時計型センサによる学習活動の密センシング】学習者の活動や位置情報を連続計測するための時計型装着センサ(スマートウォッチ)による学習行動センシングシステムを構築した.テストベッド環境で実際にデータの収集実験を行った. 【研究課題2:双方向通信可能な新デジタル教科書システム】既存のデジタル教科書システムではページを開いていたというログしか獲得できないのに対して,本研究では,ユーザとのインタラクションやユーザからのフィードバックを実現できる新しいデジタル教科書システムの開発を行った.複数の講義において試験運用を開始し,有用性についての成果発表を行った. 【研究課題3:実時間学習分析】個々の学生の学習活動を逐次的に収集し,教室全体での活動状況として要約するシステムの開発を行った.以前のシステムに比べて,学習状況を把握できる時間粒度を細かくすることができるようになった.また,より正確な学習状態把握も可能なった. 【研究課題4:適応型教育・学習支援のための情報提示】教室全体の学生の学習状況を可視化するWebシステムならびに,特定の学生の学習活動状況を比較表示するためのWebシステムの開発を行った. 【研究課題5:実時間学習解析に基づく双方向型協働空間の有効性評価】初年次の学生の必修科目で開発したシステムを利用した実験を行った.複数のコースでシステムの稼働テストを行った.コース間の類似性や相違性をWebシステムを通して把握することができることが確認できた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度当初に今年度の計画として掲げた内容について順調に研究開発が進み,成果発表を数多く行うことができた.
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今後の研究の推進方策 |
装着型センシングシステムの多人数利用への対応,蓄積された学習データの多角的な分析手法の開発,学生への関連情報の提示技術の開発などを進めていくことで,より利用価値の高い学習システムを実現させる.
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