研究課題/領域番号 |
18H04144
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分63:環境解析評価およびその関連分野
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
本多 牧生 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 上席研究員(シニア) (20359160)
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研究分担者 |
笹井 義一 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 主任研究員 (40419130)
松本 和彦 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 准研究主任 (50359155)
Eko Siswanto 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(地球表層システム研究センター), 副主任研究員 (90726762)
小栗 一将 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋生物環境影響研究センター), 招聘主任研究員 (10359177)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 生物炭素ポンプ / 沈降粒子 / セジメントトラップ / 光学的観測 / 鉛直変化率(マーチンカーブ) / 小粒子 |
研究成果の概要 |
後方散乱(BS)計をセジメントトラップ (ST)係留系に搭載し、BSデータから推定された粒子状有機炭素(POC)とSTで得られたPOCを比較したところ、季節変動は一致したが、推定されたBSーPOC濃度はSTーPOC濃度より高かった。一方、BGC-Argoフロートに搭載されたBS計データの解析を行い、POCフラックスの時系列変化・鉛直変化を推定し、STで観測されたPOCフラックスと比較した。その結果、やはりBSで算出したPOCフラックスはSTのPOCフラックスより低かった。このことはBSは、STが観測する大粒子POCではなく、小粒子POCを観測していることを示唆している。
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自由記述の分野 |
化学海洋学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
海洋の二酸化炭素(CO2)吸収メカニズムの一つが、CO2が沈降粒子有機炭素(POC)として海洋内部へ輸送される過程(生物炭素ポンプ:BCP)である。従来、BCP過程はセジメントトラップを海中に係留し沈降粒子を捕集し、化学分析をすることで観測研究されてきたが、係留系維持の経済的困難さゆえデータ数が時空間的に限定されている。そのような中、近年、海中粒子を光学的に観測する手法が普及してきた。世界中に投入されている漂流ブイ(BGC-Argoフロート)に搭載した後方散乱計等で海中粒子中のPOCを時空間的に高密度で測定できれば、BCP研究が飛躍的に推進するものと考えられ、本研究はその先駆的研究である。
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