研究成果の概要 |
マウス生体流体解析から、血小板産生への乱流の関与を見出し、生体外血小板造血へ応用した。3L規模までの乱流刺激型縦型可動式培養槽を用いた実証研究から、血小板造血に ‘せん断ずり応力’と‘乱流エネルギー’が関与することを見出した。その結果を10L培養槽の稼働条件に反映させ、iPS細胞由来巨核球細胞株から1000億個の高機能なiPS細胞血小板産生を実現させた。また、乱流依存的血小板産生機序には、巨核球から放出されるCCL5, NRDC, IGFBP-2, MIFなどのタンパクが関与することを見出した。その後、50L培養槽において乱流パラメーターを用いた製造が可能かの実証実験を進めた。
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