研究課題
酵母細胞を用いた研究:①小胞体からゴルジ体への積荷の受け渡し。小胞体から送り出される積荷を受け取る小胞体-ゴルジ体間の中間区画ERGICを定義し、ここで機能する分子としてGrh1、Ypt1、Emp46、Rer1、Erd2、Sed5を同定した。また、植物と同様にBrefeldin Aという薬剤で処理した際に、多くのゴルジ体タンパク質が小胞体に吸収されるのに、これらの分子は小胞体に吸収されず、薬剤除去でゴルジ体が再形成される際の足場、つまりGECCOとして機能することを証明した。②TGNから液胞方向への輸送過程で、TGNと多胞体との接触が重要な役割を果たす可能性を見出した。植物細胞を用いた研究:①TGNでの複数経路の仕分けの時空間的制御。分泌経路と液胞輸送経路への選別が、TGNの異なるゾーンで行われることについて、さらにそのメカニズムの理解を目指して、4Dイメージング解析を進めた。動物細胞を用いた研究:①HeLa細胞を用い、TGNにおける積荷選別についてRUSHシステムと多色SCLIMによる4Dライブイメージング研究をさらに進めた。②HeLa細胞において、ゴルジ体層板とTGN/リサイクリングエンドソームの挙動をさらに詳しく解析した。③神経軸索におけるゴルジ体の役割。軸索ガイダンスに重要な役割を果たすと考えられる、神経栄養因子の小胞体―ゴルジ体輸送を解析した。以上の研究から、酵母細胞、植物細胞、動物細胞の膜交通の分子機構について、統一的なモデルを提唱し、Frontiers Cell Dev. Biol. 誌に発表し、国際会議でも大きな反響を得た。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 3件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (42件) (うち国際学会 6件、 招待講演 12件) 備考 (1件)
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