新任教師の授業訓練のために,模擬授業支援システムの開発を目指し,その実現するための課題の1つとして,授業中における教師行動の客観的な評価をするために,教師経験者と教師未経験者との行動の違いを一人称視点カメラおよび三人称視点カメラでそれぞれ分析を行った.具体的には,教師経験者および教師未経験者の模擬授業に対して,深層学習モデルを用いて,一人称視点カメラおよび三人称視点カメラから得られた映像に対して行動認識をおこない,教師経験者と教師未経験者の行動遷移の可視化を自動で行った.その結果,一人称視点カメラおよび三人称視点カメラの両者において,教師未経験者は授業構成として板書がメインとなっており,教師経験者は授業構成として板書に加えて身振り・手振り,教室全体を見る行動を加えた構成になっていたことを確認し,授業中における行動の客観的な評価を行うための基準の可能性あり得ると判断した.
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