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2018 年度 実績報告書

マイクロ曲面デバイスで切り拓く細胞の立体形状認識機構のメカノバイオロジー

研究課題

研究課題/領域番号 18H05963
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

山下 忠紘  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 助教 (00827339)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード曲率 / マイクロデバイス / 血管平滑筋細胞
研究実績の概要

本研究は、直径数百μmの制御されたマイクロ曲面上で細胞・組織を培養する新しいプラットフォームを開発し、曲率-細胞張力-接着力からなる細胞接着界面の力学バランスが三次元組織の形態・機能に与える影響を世界で初めて定量解析することを目的とし、これを実現するために細胞培養面の曲率を操作できる新しい細胞培養系の構築に取り組んだ。
具体的に、シリコンゴム製の薄膜を加工し、その上で細胞を培養することができる培養チャンバーを製作した。また、光硬化性樹脂とフォトリソグラフ法を用い、長方形(幅500μm, 長さ8mm)や円形の貫通孔(直径500μm)を複数持つマイクロスリットを製作した。さらに、アクリル板を切削し、ガラス板と圧力コントローラー・ダンピングチャンバー・真空ポンプを接続することで減圧装置を製作した。これらの部品を組み合わせ、空気圧により細胞培養面の曲率を操作し、その様子を顕微鏡下で観察可能な新しい培養デバイスのプロトタイプを製作した。このデバイスは細胞培養面の曲率を0-3/mmの範囲で制御可能であり、培養環境下で細胞培養面の曲率を操作し、その応答を観察することに成功した。
これまで多くの先行研究が、平面上で細胞の接着領域を制限することで二次元形状に対する応答を観察してきたのに対し、本研究は細胞接着面の曲率という立体的なパラメーターに着目する点で新しい。立体面で細胞を培養し、培養環境下で曲率の大きさや向きを操作可能な本デバイスは、今後曲率操作の範囲や時間応答性、培養操作のスループットを向上することでこれまでにない新しい力学アッセイを実現し、細胞の力学応答や形状認識メカニズムの解明に貢献するものと期待される。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Cellular behaviors on concave cylindrical surfaces2019

    • 著者名/発表者名
      Tadahiro Yamashita
    • 学会等名
      The 3rd International Symposium on Nanoarchitectonics for Mechanobiology
    • 招待講演
  • [学会発表] 曲率を制御可能なマイクロ曲面細胞培養プラットフォームの開発2019

    • 著者名/発表者名
      山下忠紘, 松下一郎, 須藤亮
    • 学会等名
      第58回日本生体医工学会大会
  • [学会発表] 空気圧を利用した可変曲面細胞培養デバイスの開発2019

    • 著者名/発表者名
      山下忠紘, 松下一郎, 須藤亮
    • 学会等名
      化学とマイクロ・ナノシステム学会第39回研究会

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公開日: 2019-12-27  

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