研究課題/領域番号 |
18J00829
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高木 佳奈 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2022-03-31
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キーワード | ラテンアメリカ文学 / 日本文学 / 翻訳 / ラテンアメリカ美術 / 移民 / 日系 |
研究実績の概要 |
令和元年4月は、出産・育児のため採用を中断し、5月から研究を再開した。 4月に刊行されたメキシコの文芸雑誌『レトラス・リブレス(Letras Libres)』に、故ドナルド・キーン氏へのインタビューのスペイン語訳が掲載された(“El espanol fue el ultimo de los idiomas europeos en traducir la literatura japonesa”から“Entrevista a Donald Keene. Evocacion de Kazuya Sakai”に改題)。5月以降は、酒井がスペイン語に翻訳した安部公房についての研究に着手すると同時に、令和2年3月に予定していた米国調査の準備として、酒井が編集長を務めた雑誌『プルラル(Plural)』の分析を進めた。また令和2年1月には静岡県で調査を行った。 米国調査は、令和2年3月8日~17日の予定で準備を進めていた。主な目的は、①プリンストン大学図書館での資料収集と、②ダラスでの調査である。①に関しては、同大学が所蔵する『プルラル』編集部関連資料を調査し、酒井の書簡類を閲覧する予定であった。②に関しては、ダラス在住の酒井の遺族へのインタビューと、ダラス美術館での調査を予定していた。出張の手配を済ませ、直前まで訪問先と連絡を取り、調査の準備を進めていた。しかし令和2年2月末、新型コロナウイルス感染症の流行により、訪問予定のプリンストン大学並びにインタビュー予定の相手方から渡航の延期を求められたため、今年度の調査は中止せざるをえなかった。米国調査は令和2年8月に延期した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
出産・育児に係る採用中断と、新型コロナウイルス感染症流行による米国調査延期のため、当初の計画よりやや遅れている。今年度は国内調査とこれまでに収集した資料の分析を中心に行った。
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今後の研究の推進方策 |
海外調査はやむを得ず延期となったが、引き続き訪問予定先とメールで連絡を取り、再調整を行っている。当初の計画では来年度にアルゼンチンで調査を行う予定だが、新型コロナウイルスの感染状況によっては計画を変更する可能性がある。そのため遠隔複写サービスの利用や、オンラインでの資料収集・インタビュー調査など、様々な方法を模索している。 特別研究員の採用は令和3年6月までの予定である。今後はこれまでの研究成果をまとめ、論文の執筆に着手する。
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