今年度はCu-Al-Mn合金の組織制御と弾性挙動を系統的に調査した。 集合組織制御と異常粒成長を用いることで、方位制御できる大きなCu-Al-Mn合金単結晶を作ることが成功した。その単結晶で、機能性リベートといった新規用途への応用が期待される負のポアソン比を機械試験により初めて実証した。更に、特定方位の単結晶がヤング率の急激な低下を伴い大きな弾性変形を有することを見出した。また、多結晶集合組織においても単結晶と同様の低ヤング率、巨大な弾性変形および負のポアソン比が得られることを確認した。 これらの研究結果の一部は、国際学術雑誌への投稿論文2報として纏められている。他の一部も論文化にして投稿する予定である。
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