本研究は、妊娠期の座位行動減少を目的とした介入を行い、座位行動の変化および周産期関連指標への影響を検証する。 本研究の介入プログラムは、ウェアラブル活動量計に搭載されている1時間以上の座位行動を振動通知する「座位行動中断アラート」機能の使用、専用アプリを通した「セルフモニタリング」、研究者らが作成したリーフレットによる「情報提供」を組み合わせたもので構成した。本介入は妊娠期から出産まで継続的に行う。座位行動の変化の評価は活動量計による客観的測定で行う。 平成30年度は、介入プログラムの効果検証の第一段階として、予備調査における妊婦の身体活動データをヒストリカルコントロールとした単群試験を開始した。研究実施施設の産科外来および集団指導の場において、妊娠初期の初妊婦の中から研究参加希望者を募り、69名が研究に参加した。得られたデータより、平均座位時間、座位から立位への姿勢変換回数等を算出し、これらのデータを予備調査の身体活動データと比較し、介入プログラムの効果を評価する。 平成31年度は、引き続き研究対象者の追跡とデータ収集を行い、同時並行して分析を行う予定である。これらの結果は取りまとめて随時学会発表および論文投稿を行う。
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