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2019 年度 実績報告書

中心体アペンデージ構造が担う生体恒常性維持システムの分子基盤

研究課題

研究課題/領域番号 18J12466
研究機関大阪大学

研究代表者

柏原 宏香  大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2020-03-31
キーワード基底小体 / アペンデージ構造体 / 気管繊毛上皮細胞 / 超解像度顕微鏡 / ライブイメージング
研究実績の概要

前年度までに中心体アペンデージ構造subdistal appendage (SAP)の構築因子であるCep128に着目して、細胞周期進行におけるSAPの機能解析を進めてきた。気管上皮多繊毛細胞などの動的繊毛の基底小体Basal body (BB)には、SAPと構築機序が類似すると考えられているBasal foot (BF)が付属している。そこで本年度は、構造的、機能的に分化した多繊毛上皮細胞に着目し、繊毛動態や組織の機能構築におけるBFの役割を解析することにより、アペンデージ構造が担う生体恒常性の維持システムを包括的に理解することを目的とした。申請者の所属研究室ではこれまでに、BBのマーカー分子であるCentrinにGFPを融合したトランスジェニックマウスを作製していたが、本年度ではさらに、BFのマーカーとしてCep128を蛍光標識したダブルトランスジェニックマウスを新たに確立し、解析を行った。
BB、BFそれぞれを蛍光標識したことで、BBの配置を示す情報に加え、経時的なBB-BFの方向性の遷移を示す情報をライブイメージングにより取得することが可能になった。ダブルトランスジェニックマウスから構築したマウス気管繊毛上皮細胞の初代培養システムMTECでの解析の結果、気管上皮多繊毛細胞の成熟過程に伴い、BB-BFの方向性が乱れた段階から細胞内の方向性が揃って統一されていく過程を確認することができた。さらに、細胞骨格が発達し、細胞骨格による拘束性がより高いと考えられる成熟後期ステージにおいて、BB-BFの振動が小さくなることが明らかとなり、BB-BFの方向性の遷移が細胞骨格構築と連動していることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Role of Cep128 in formation of the centriolar subdistal appendage2019

    • 著者名/発表者名
      Hiroka Kashihara, Shuhei Chiba, Shin-ichiro Kanno, Koya Suzuki, Tomoki Yano and Sachiko Tsukita
    • 学会等名
      ASCB|EMBO 20l9 meeting
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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