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2020 年度 実績報告書

自己の高齢者化意識がエイジズムに与える効果 -自己の将来としての高齢者像ー

研究課題

研究課題/領域番号 18J12472
研究機関神戸大学

研究代表者

竹内 真純  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
キーワードエイジズム / 老いに対する態度 / 高齢者 / サクセスフル・エイジング
研究実績の概要

本研究は、高齢者に対する偏見(エイジズム)について、自分がいずれ高齢者、偏見を受ける側になるというエイジズムの特徴に注目して研究を行った。
本年度は、まず、大学生の持つ高齢者イメージを質的分析によって明らかにした。大学生を対象とした自由記述調査の分析によって、自己の高齢期としてイメージされる高齢者の生活と他者としてイメージされる高齢者の生活が異なり、自己の高齢期の方がポジティブにイメージされることを明らかにした。この研究結果は神戸大学人間発達環境学研究科紀要にて原著論文として発表した。
また、2020年度までに行った研究データを分析し、自己の高齢者化を意識することがエイジズムに与える影響を検討するモデルを作成した。具体的には、20-70代の社会人大学生約250人を対象とした実験データから、死に対する脅威がエイジズムに与える影響が年齢によって異なることを明らかにした。また、20-74歳の一般住民1500人を対象とした調査データから、中年期から高齢期への境界年齢において、老いに対する脅威への対処方略が他の年齢と異なることを明らかにした。
さらに、このモデルについて、一般住民を対象とした調査を実施し、モデルの妥当性を検証した。この調査は郵送調査を行う予定であったが、コロナ禍の現状を鑑み、複数人での長時間の発送作業を必要としないインターネット調査に変更した。調査会社に依頼し、40~70代の男女計800人を対象に調査を行い、共分散構造分析を用いて分析した。
研究課題の最終年度として、研究成果の公表を行った。前述の紀要論文に加え、死の脅威がエイジズムに与える影響に関する論文、年齢によるエイジズムの変化に関する論文、エイジズムとサクセスフル・エイジングの関係に関する論文、の3つの英文論文を執筆した。また、2018年からの本研究課題に関わる研究を統合し、博士論文として執筆した。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

博士論文 エイジズムと高齢期の適応に関する社会心理学的研究  ― 自己の将来像としての高齢者に対する偏見 ―

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] エイジズム研究の動向とエイジング研究との関連:エイジズムからサクセスフル・エイジングへ2021

    • 著者名/発表者名
      竹内真純・片桐恵子
    • 雑誌名

      心理学評論

      巻: 63(4) ページ: 355-374

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 自己の将来としての高齢者と他者としての高齢者の生活イメージの比較2021

    • 著者名/発表者名
      竹内真純・片桐恵子
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 14(2) ページ: 31-40

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] コロナ禍における高齢者非難の実態とその関連要因の検討:コロナ禍でエイジズムは強まったのか?2021

    • 著者名/発表者名
      竹内真純・福沢愛・片桐恵子
    • 学会等名
      日本老年社会科学会第63回大会
  • [学会発表] Survey of Working Japanese University Students on Determinants of COVID-19 Stress.2021

    • 著者名/発表者名
      Masumi Takeuchi, Ai Fukuzawa, Keiko Katagiri
    • 学会等名
      14th Biennial Conference of Asian Association of Social Psychology
    • 国際学会
  • [学会発表] Relationship between cognitive strategies and optimistic beliefs about COVID-19 in adult Japanese students2021

    • 著者名/発表者名
      Ai Fukuzawa, Masumi Takeuchi, Ikuko Sugawara
    • 学会等名
      14th Biennial Conference of Asian Association of Social Psychology
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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