今後の研究の推進方策 |
昨年度は、アンモニア分解を目的とした金属単原子担持触媒の担体候補としてC12A7エレクトライドに着目し、まず金属単原子担持していない場合の反応機構を明らかとした。本年度はC12A7エレクトライド表面におけるアンモニア分解反応の活性化エネルギーを下げる単原子金属種を第一原理計算を用いて探索する。金属種としては安価で地殻中の存在度の比較的大きい元素であるMn, Fe, Co, Ni, Cu, Moを対象とし、金属単原子およびエレクトライドならではの反応機構の発現を狙う。これら金属単原子を担持したC12A7エレクトライド表面におけるアンモニア分解反応の活性化エネルギーおよび反応機構を明らかにする予定である。また、可能であれば、得られた候補材料の触媒性能を実験から評価する。
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