現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は高活性化AAR変異体を創出するため、AARの活性向上に重要なアミノ酸残基の同定を目指した。低活性型である7336AAR一アミノ酸置換変異体40個を作製し、活性などを測定した。その結果炭化水素生産性が増大した変異体が得られ、炭化水素生産量を向上させる上で重要な6つのアミノ酸部位を同定することができた。そのうち2つのアミノ酸部位(Leu20, Ser200)では活性向上、残りの4つのアミノ酸部位(Asn13, Val60, Lys110, Ser298)では可溶性発現量向上にそれぞれ重要であることを明らかにした。さらに炭化水素生産量が向上したアミノ酸変異を組み合わせたところ、炭化水素生産性を大幅に向上した変異体を創出できた。以上の成果から、目的としていたAARの活性向上に重要なアミノ酸残基を同定でき、さらに多重変異導入によってさらなるAARの高活性化についても達成していることから研究は順調に進展していると判断できる。
|