研究実績の概要 |
申請者は大脳基底核と小脳における周期的な時間予測に関連した神経活動の機能の違いを明らかにするために研究を行なってきた。研究内容の一部は昨年度に論文誌に発表し(Kameda et al., 2019)、当該年度もこれらを発展させた研究を進めている。大脳基底核と小脳の時間予測における感覚運動成分を比較するために従来の行動課題を一部改変した研究(申請書記載の研究1)に関しては、データ収集や解析をほぼ終わらせ論文の執筆を進めている。また、時間予測的活動の効果器特異性を調べるために課題への答え方を眼球運動と手指の運動に分けてた研究(申請書記載の研究2)においても、小脳と大脳基底核からそれぞれ多くのデータが収集できており、両部位間に興味深い違いを見出している。それぞれ1頭の個体(ニホンザル)から十分なデータを得ており、別の個体からも記録を進めている。また、論文化のために詳細な解析も進めている。
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