本年度も期待以上に研究が進展し、当該プロジェクトの当初の目標以上を達成した。可視広帯域で動作する白色ナノ光源の生成とその手法の最適化に取り組んだ。昨年度に提案した金ナノクラスターを利用した白色ナノ光源の生成に従事し、広帯域において安定した強度を有する光源を実証した。金ナノクラスターの生成において、パラメーターを最適化することで、安定した発光強度を有しかつ波長帯域を広げることに成功したことは、当該プロジェクトだけでなく金ナノクラスターを利用したセンシングにも応用できる重要な技術であると考えている。当初の目的であった有機分子や二次元材料の吸光分析だけでなく、金属ナノ構造のプラズモン特性観察への応用も行っており、当該プロジェクトの目標を超えた進展が期待できると考えている。
|