研究課題/領域番号 |
18J21069
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島藤 安奈 大阪大学, 人間科学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2018-04-25 – 2021-03-31
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キーワード | サリエンシー / 自閉症 / ボトムアップ性注意 / アイトラッカー |
研究実績の概要 |
自閉スペクトラム症 (ASD) についてはアイコンタクトや共同注意 (視線追従) の欠陥が報告されているが、アイトラッカーを使用した実験場面ではその報告に一貫性がない。一方で認知発達ロボティクス領域では視線追従に至るメカニズムを構築することで、ロボットが環境との相互作用の中で視線追従能力を獲得することを報告している。ロボットは他者理解をしないと考えられるが、ロボットに対して構築された視線追従の発達メカニズムが、同じく他者理解に乏しい自閉症児についても同様に考えられる可能性があるため、視線追従の発達メカニズムを基盤に自閉症児に対する行動実験との整合性を図ろうと考えた。特に心理学領域では現象的に行動を解釈するため発達メカニズムの解明に限界があるが、ロボティクス領域ではメカニズムをボトムアップに構築する必要があり、この発達メカニズムが行動実験でも同様に仮説立証されるのかどうかを検討することは非常に意義が大きい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
大学病院における対面での行動実験が予定されていたが、Covid-19の影響で実験が困難となった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの行動データをpost-hocに分析し、ロボティクス領域で構築されたメカニズムと行動実験との整合性が取れるのかどうかを示す。
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