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2020 年度 実績報告書

腸内細菌を利用した栄養問題解決法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18J21116
研究機関東京大学

研究代表者

増岡 弘晃  東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
キーワード腸内細菌 / 低タンパク質適応 / 肥満 / パプアニューギニア / ラオス / 近代化
研究実績の概要

1.「低タンパク質適応」と腸内細菌叢の関係についての研究
2020年度は、SPFマウスがタンパク質欠乏の状態にある場合に腸内細菌叢がどのような応答を示すのかを調べた研究が学術誌のScientific Reportsに受理され、掲載された。残念ながら新型コロナウイルス感染症対策の影響で十分な動物実験を行うことが困難であったが、パプアニューギニア高地人と日本人由来の異なる腸内菌叢に低タンパク食が与える影響から、タンパク質栄養にかかわる腸内菌群とその代謝的な特徴について考察した。

2. 「肥満」と腸内細菌叢の関係についての研究
2020年度はこれらのサンプルの中から各村落で30サンプルを選出し、NGSによりシーケンスを行い、計90のメタゲノムリードを取得した。各リードからヒト由来の配列を除去し、アセンブルし、コンティグを構築した。各コンティグから遺伝子予測を行い、遺伝子カタログを作成した。その後、ラオスサンプルから作成した遺伝子カタログとpublicの遺伝子カタログであるIntegrated Gene Catalog (IGC)と結合し、遺伝子やタンパク質、代謝、シグナル伝達などの分子間ネットワークに関する情報を統合したデータベースであるKyoto Encyclopedia of Genes and Genomes (KEGG)へのanotationを行い、各サンプル中でどのような機能が促進、あるいは抑制されているかどうかを解析した。機能解析の結果、山岳部の農村Cでは酸化ストレスへの応答を示す機能発現が有意に低く、酸化ストレスが低いことが示唆された。今後、酸化ストレスを増悪あるいは抑制させる腸内細菌がいるかどうかをより詳細な解析を行うことで調べることを予定している。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] The influences of low protein diet on the intestinal microbiota of mice2020

    • 著者名/発表者名
      Masuoka Hiroaki、Suda Wataru、Tomitsuka Eriko、Shindo Chie、Takayasu Lena、Horwood Paul、Greenhill Andrew R.、Hattori Masahira、Umezaki Masahiro、Hirayama Kazuhiro
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 10 ページ: 1-10

    • DOI

      10.1038/s41598-020-74122-9

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] パプアニューギニア高地人の低タンパク質適応:腸内細菌の未知機能の探索2021

    • 著者名/発表者名
      増岡弘晃
    • 学会等名
      2020年度国立遺伝学研究所研究会「ゲノム医科学とバイオインフォマティクスの接点と集学研究」
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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