現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
課題1に関しては当初の予定より大幅に進捗し、2つの論文の発表まで至った[Y. Ota, Y. Hosaka, K. Yasuda, S. Komura, Three-disk microswimmer in a supported fluid membrane, Phys. Rev. E 97, 052612 (2018)., K. Yasuda, R. Okamoto, S. Komura, A three-sphere microswimmer in a structured fluid, EPL 123, 34002 (2018).]。そのため、課題1で得られた成果はソフトマター中のマイクロマシンの遊泳の問題を大きく進展させた。この課題によって得られた遊泳速度の関係式は多くの媒質モデルに適用可能であり、今後様々な媒質モデル中でのマイクロマシンのダイナミクスの知見が深まることが期待される。また、論文発表と同時にプレスリリースも行い、対外的にもこの課題の成果を発信した。また、複数の学会および研究会で発表を行い、専門分野の近い研究者と情報交換した。 課題2は当初の計画をより発展させた問題設定となっており、この課題も論文が掲載されることが決定している[M. Kuroda, K. Yasuda, S. Komura, Hydrodynamic interaction between two elastic microswimmers, to be published in JPSJ, arXiv:1901.08854.]。そのため、当初の計画を超えて進捗したと捉えている。本課題で得られた知見から、更に多数のマイクロマシンの共同的な振る舞いの理解が進むと期待される。この課題についても順調に結果を得ることができたため、論文以外にも複数の研究会で発表することができた。
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