今後の研究の推進方策 |
① Th2応答におけるアラジン-1の機能を明らかにするため、Th2型CHS誘導後のリンパ節(鼠径、腋窩)におけるFITC+ 樹状細胞及びTh2細胞の数、樹状細胞上の活性化マーカーCD80、CD86、CD40及びTh2分化因子OX40L、Notchリガンドの発現をフローサイトメトリー法で解析する。Gata3、IL-4の発現はqPCR (quantitative polymerase chain reaction) 法で解析する。耳介はコラゲナーゼIIで処理し、浸潤してきた顆粒球、肥満細胞の数及び細胞内サイトカイン染色によりTh2細胞の数をフローサイトメトリー法で解析する。 ② Th2型CHSにおける肥満細胞及び樹状細胞上のアラジン-1の機能を明らかにするため、肥満細胞系列特異的または樹状細胞系列特異的コンディショナルアラジン-1 KOマウス (Mcpt5-Cre×Allergin-1flox/floxまたはCD11c-Cre×Allergin-1flox/flox) にTh2型CHSを誘導し病態を比較する。 ③ 細胞内シグナル伝達分子 MyD88 (Myeloid differentiation factor 88) は、TLR及びIL-33R (ST2) の下流に存在しTh2応答の誘導に重要である (Piggott DA, et al, J Clin Invest, 2005, Li C, et al, Cell Death Dis, 2017)。そこで、アラジン-1がMyD88経路を抑制するか明らかにするため、MyD88 KO 及びMyD88/Allergin-1 二重欠損 (DKO) マウスを用いてTh2型CHSを誘導し病態を比較する。
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