現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
特別研究員DC採用2年目の研究の進展はおおむね順調であった。長江河口域の堆積物柱状コアの成果は、Quaternary Science Reviews誌に掲載された。2019年には,東京湾から採取された海洋堆積物コアの解析を行い,過去4400年間の表層海水温変動を精密に分析した。研究の結果,過去400年の間に主に太陽活動や火山噴火活動の強弱に起因する顕者な9つの温度ピークが同定された。特に,大きな寒冷化は,世界的な文明崩壊/劣化や日本の社会の大枠が劇的に変化していたことに対応することが明らかとなった。この研究成果もQuaternary Science Reviews誌に掲載された。 これらの研究により、東アジアの完新世の気候変動について、広域的に明らかになった。
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