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2020 年度 実績報告書

言語類型論的アプローチに基づく南琉球八重山語西表島船浮方言の記述文法書作成

研究課題

研究課題/領域番号 18J21798
研究機関九州大学

研究代表者

占部 由子  九州大学, 人文科学府, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2018-04-25 – 2021-03-31
キーワード八重山語白保方言 / 文法記述 / 琉球諸語 / 形容詞 / 重複形
研究実績の概要

本研究課題は南琉球八重山語石垣島白保方言の記述と,琉球諸語のデータをもとにした類型論的な研究の2つからなる。本年度は白保方言の記述と類型論的な研究の論文化を行った。まず,白保方言の記述に関しては英語で文法概説を執筆し,日本語でより詳細に体系的な記述を行った。文法概説については,日琉諸語の文法概説集の章を担当し,白保方言の文法の概要について示した。この本は,2022年9月にBrill社から出版される予定である。次に,博士論文として白保方言の文法の記述を行った。これは,コロナウイルス感染症の影響により追加調査が見込めなかったため,これまでに得ていたデータのうち主に談話データをもとにして,可能な限りの記述を行った。詳細が明らかにできない箇所については,琉球諸語のほかの地点の記述から関与する可能性のある事項を挙げ,必要な調査について述べた。このように,白保方言の記述を行って形にすることはできたが,不足しているデータを補うために今後保管調査を行う必要がある。
類型論的な研究については,琉球諸語の形容詞の通言語的な特徴についての発表を2件行った。1件は琉球諸語の形容詞の重複形について,通方言的にどのような共通点と相違点が存在するのかを明らかにするものである。これについては学会発表を行った後,論文化して『日本語の研究』に掲載された。もう1件は琉球諸語で広く見られる形容詞の諸形式(「高くする」のような場合に現れるク形,「高さ」のような場合に現れるサ形,重複形)についての整理を行うものである。これらはこれまで先行研究のデータをもとにしてきた。今後はその成果をもとに,画一の調査票を使って各方言のデータを得ていく必要がある。

現在までの達成度 (段落)

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和2年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 琉球諸語における形容詞重複形の通方言的比較 ―修飾と叙述に着目して―2022

    • 著者名/発表者名
      占部由子
    • 雑誌名

      日本語の研究

      巻: 18 (2) ページ: 53-69

    • 査読あり
  • [学会発表] 琉球諸語の形容詞重複形 ―方言間に見られる機能の差異と階層の提案―2021

    • 著者名/発表者名
      占部由子
    • 学会等名
      日本語学会2021年度春季大会口頭発表
  • [学会発表] 琉球諸語の形容詞のク形・サ形・重複形: 機能分担に着目して2021

    • 著者名/発表者名
      占部由子
    • 学会等名
      第44回沖縄言語研究センター総会・研究発表会口頭発表

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公開日: 2022-12-28  

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