研究実績の概要 |
本研究の所期の目的はほぼ達成できたと言える。一つはシカゴの同志らとThe Faithfulness Projectを立ち上げ、プロのHP製作者の助けを借り、三つの英語論文と二つの紹介動画、そしてプロジェクトにそったテクストをめぐる三つの対話動画を掲載した。以下のURLからアクセスできる。https://thefaithfulnessproject.org/ もう一つは信の哲学の哲学的基礎となるロゴス(理論)とエルゴン(実践)の相補性をめぐる論文Reflections on Aristotle's Modal Ontologyという論文名でAristotelian Metaphysics Essays in Honor of David Charles, ed. D.Bronstein et alter, Oxford University Press 2024で公刊することができた。https://global.oup.com/academic/product/aristotelian-metaphysics-9780198908678?cc=jp&lang=en&# これらにより、日本語版『信の哲学』(北大出版会 2018)における約1400頁の論考の基礎的な主張と議論を世界に発信することができた。 その他、同書第二章のアリストテレスの言語哲学、倫理学のさらなる展開として三論文を公開することができた。またその背景となる神学的、聖書学的諸問題である贖罪論、死生観、宗教と政治また山上の説教における福音と倫理の関係の諸論考をこの間公刊することができた。なお完成した日本語版に基づき英語版としては途上であるが 21世紀の宗教改革の77箇条と「ローマ書」の翻訳と解説を随時先のHPに掲載予定である。
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