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2020 年度 実施状況報告書

和解の政治哲学――後期ロールズにおけるヘーゲル主義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K00002
研究機関北海道教育大学

研究代表者

佐山 圭司  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (80360965)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワードロールズ / ヘーゲル / 政治哲学 / 和解
研究実績の概要

研究3年目にあたる本年度は、ロールズ-ヘーゲル関係を論じてきた国外の研究者を訪問し、意見交換をする予定であった。しかし、新型コロナ感染症の世界的蔓延により、海外渡航が不可能になったため、実現しなかった。
また、新型コロナ感染防止のため、国内の各大学の図書館が学外者にたいして利用を大幅に制限し、国内移動も制限されていた状況で、文献収集がほとんどできなかった。地方の研究機関に所属する研究代表者は、大きな研究上のハンディがあるが、国内外の図書館で定期的に文献調査・収集を行うことで、これをカバーしてきた。それゆえ、国内外の図書館をほとんど利用できなかったことは、本研究の遂行上、致命的な問題であった。
さらに、大学の授業がほとんどすべてオンラインで行われることになり、オンライン授業の実施ならびに受講生へのフィードバックに、予想をはるかに超える時間と労力を要した。そのため、本研究に本来当てられるべきエフォート20%は、授業をはじめとする校務に費やされてしまった。もちろん、これまで入手した関連文献を、時間のあるかぎり読み進めたが、まとまった成果を出すには至らなかった。
最後に、研究成果発表の点でも、大きな問題があった。本研究の中間成果を発表する予定の研究会や学会の分科会が、コロナ禍のために中止や縮小となり、発表の場を奪われてしまった。また、すでに執筆していた論文「ジョン・ロールズのマルクス解釈」は、すでに北海道哲学会『哲学年報』に掲載されているはずであったが、新型コロナの影響で編集・刊行が遅れ、ようやく令和3年度に刊行されることになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本研究は、関連文献の調査・収集を前提とした思想史研究であり、文献の調査・収集が、研究遂行に当たって非常に重要である。本年度は、新型コロナウイルスの世界的蔓延のため、海外渡航も国内移動も不可能になり、研究実施の前提となる文献収集がまったくできなくなってしまった。これは、研究開始時には、まったく想定していなかった事態であり、現在の状況は、当初の予定より大幅に遅れている。

今後の研究の推進方策

今後は、新型コロナ感染状況を注視しながら、国内外の資料調査・収集が可能になれば、これまで予定していた調査を実施し、遅れを取り戻したい。だが、コロナ禍が収束せず、今後も海外渡航や国内移動が不可能な場合は、与えられた条件で可能な形で遂行可能なように、研究計画を修正したい。

次年度使用額が生じた理由

本年度は、新型コロナ感染症の世界的蔓延により、海外渡航や国内移動が制限され、予定していた研究者訪問や資料収集のための出張をすべてキャンセルせざるをえなくなったため、次年度使用額が生じた。なお、この予算は、当初予定していた出張等のために使用する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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