社会生活に占めるレジャーの比重が高まり、労働と並んでレジャーが人生の意味に大きく関わるようになった。アリストテレスの閑暇(スコレー)の概念にまでさかのぼってレジャーの哲学を構築する必要がある。アリストテレスは、閑暇の生において人間の最高の活動が実現されるとする。そこでは、神聖なものを対象とする哲学的観想をはじめとして、様々な理論的及び実践的な研究活動が行われると共に、様々な文化的活動が展開される。現代のレジャー哲学においては、人生の拠り所となるレジャー活動を見つけ出すことが各人の課題であるとされる。
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