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2022 年度 実績報告書

暴力を語ること・表象することをめぐる根源的問題についての領域横断的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18K00017
研究機関静岡県立大学

研究代表者

飯野 勝己  静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (70551729)

研究分担者 岡田 安芸子 (藤村安芸子)  駿河台大学, 現代文化学部, 教授 (20323561)
坪井 雅史  神奈川大学, 国際日本学部, 教授 (20386816)
岩野 祐介  関西学院大学, 神学部, 教授 (20509921)
樋口 浩造  愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (30243140)
新田 智通  大谷大学, 文学部, 准教授 (40612891)
中野 良樹  秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50310991)
上石 学  聖心女子大学, 現代教養学部, 准教授 (70349166)
相澤 伸依  東京経済大学, 全学共通教育センター, 教授 (80580860)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード哲学 / 倫理学 / 思想史 / 宗教学 / 心理学 / 表象文化研究
研究実績の概要

最終年度では、2年ぶりに対面開催による研究会を再開することができ、夏と年度末の計2回、研究代表者及び分担者が顔を合わせ、共同研究を進めた。
夏の研究会では研究代表者による報告・発表「分析系言語哲学の暴力論的転回について」がなされ、それに基づく討議が行われた。また、年度末の研究会では参加者各自の本共同研究テーマをめぐる研究の現状と展望が報告・発表された。「権力あるいは暴力との和解」「暴力、表現について、宗教の立場から語ることの難しさ」「文化的暴力としての捕鯨禁止運動」「国民国家論再論」「反共感論について」「暴力と現代言語哲学」である。そしてそれらに基づき、今後の研究成果集約に向けたての方向性が討議された。
研究期間全体を通じては、計4回の研究会を開催して研究テーマをめぐるさまざまな発表と討議を行うことができた。ただ、コロナ感染拡大により2019年度末から2021年度いっぱいにかけての2年間以上、対面での研究会開催は見送らざるをえなかった。一部zoomによる打ち合わせ会などで代替したものの、対面での討議を重視する本共同研究としては、必ずしも当初の計画を十全に遂行できたとは言えない。
とはいえ本研究期間中の2019年、本研究に先立つ共同研究(基盤研究C:「暴力」の多様な存在様態に関する領域横断的研究──「表現」概念との関連性を通じて、2015~2017年度。メンバーは本研究とほぼ同じ)の成果と本研究前半の成果を合わせた論集『暴力をめぐる哲学』(飯野勝己・樋口浩造編、晃洋書房刊)を刊行できたのは大きな成果である。同書の刊行を一つの契機として、研究代表者・分担者によるさらなる研究が行われ、また他の科研費共同研究等への招待講演が実現するなど、継続的な展開へとつながっている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 無教会主義キリスト教における師弟関係の諸相2023

    • 著者名/発表者名
      岩野祐介
    • 雑誌名

      アジア・キリスト教・多元性

      巻: 第21号 ページ: 7-22

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 心理専門職養成課程でのカウンセリング・ロールプレイ演習において混合研究法を用いた教育効果の検証(2)―質的分析ソフトMAXQDAを活用した発話プロトコルの分類―2022

    • 著者名/発表者名
      中野良樹、伊沢慧、齋藤桃子、千葉彩水
    • 学会等名
      北海道心理学会・東北心理学会 第13回合同大会
  • [学会発表] 言語行為論とその暴力論的展開/転回について――あるいは、来たるべき哲学者としてのオースティン2022

    • 著者名/発表者名
      飯野勝己
    • 学会等名
      21K10680 基盤研究(C) 精神科領域で当事者と共に安心の場を創る改良型包括的暴力防止プログラムの作成 研究会
    • 招待講演
  • [図書] 言葉が呼び求められるとき──日常言語哲学の復権2022

    • 著者名/発表者名
      A.バズ著、飯野勝己訳
    • 総ページ数
      322
    • 出版者
      勁草書房
    • ISBN
      978-4-326-10304-1

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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