先行する科研(C)「ケアの社会倫理学の方法論的定礎(脱集計化と記憶のケアを 軸として)」を足場として、上梓に漕ぎつけた共編著『忘却の記憶 広島』(月曜社2018年)を、本プロジェクトの研究成果のトップに挙げねばならない。ついで上智大学で開かれた国際シンポジウムに参加し、その場での発言記録も『核廃絶:諸宗教と文明の対話』岩波書店2020年)に収録されている。最終年度には、ロールズの第二の主著『政治的リベラリズム』訳書(筑摩書房2022年)に「解説」を寄せることができた。 これらの成果を新たに交付を受けた科研(C)「記憶のケアの社会倫理学」に生かし、さらなる深化・展開を図る所存である。
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