• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

現代諸学にまつわる問題解決のためにクザーヌスの「無学者の思想」を活用する試み

研究課題

研究課題/領域番号 18K00021
研究機関西武文理大学

研究代表者

八巻 和彦  西武文理大学, 未登録, 学長 (10108003)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード専門家 / 素人 / 学際的 / 異文化 / 雰囲気 / 民族と言語 / 寛容論 / 文化の多元性
研究実績の概要

2023年度の特筆すべき研究活動として、神戸大学において「雰囲気学研究所」を主宰する久山雄甫准教授ならびにドイツのPhilosophisches Seminarを主宰するHarald Schwaetzer氏およびドイツTrier大学のスラブ学教授のHenrike Stahlと共に、2023年9月にAtmosphere(雰囲気)が思想探求に果たしてきた役割についてのワークショップを、神戸大学を会場として開催した。その際に私は、「Das cusanische Denken in “De visione Dei”: Ein Beitrag zur Entwicklung des Konzepts von Atmosphaere」という発表をした。
これは、年長の研究者である私が、久山准教授が構想して展開しつつある雰囲気学という新たで興味深い学問研究の後押しをするつもりで実施したものである。このワークショップでの報告の全てが、今年度中にドイツで公刊される予定である。
また、同じく9月には梅津時比古元桐朋学園大学学長が研究代表者となって遂行した「異なる文化圏のシューベルト歌曲の受容の問題点を分析し現代において<読み直す>」という研究プロジェクトの一環として実施されたシンポジウムにパネリストとして参加し、異文化理解とはどのようなことであるのかを哲学の立場から考察した。このシンポジウムの内容は、本年5月に報告書として公刊された。
「現代諸学にまつわる問題解決のためにクザーヌスの『無学者の思想』を活用する試み」という本研究課題の遂行は、コロナ期を挟んだため当初の計画通りに研究活動を展開することが困難であったが、いろいろな学問的活動に学際的に参画することで当初の目的を実現しようと努めた。私の活動が実際に結実するのには、まだ時間がかかる見込みであるが、今後とも結実に向けて努力する所存である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] Universitaet Trier/Philosophisches Seminar(ドイツ)

    • 国名
      ドイツ
    • 外国機関名
      Universitaet Trier/Philosophisches Seminar
  • [雑誌論文] シュヴェッツァー教授の講演「ミュラーとシューベルト『冬の旅』:神秘的な歌曲集としての叙情的かつ音楽的な作品」についての質疑2024

    • 著者名/発表者名
      八巻和彦
    • 雑誌名

      シンポジウム 報告書「異文化における音楽(ドイツ歌曲)の受容 《冬の旅》を中心に」

      巻: 1 ページ: 57 129

    • 国際共著
  • [雑誌論文] 〈文化の多元性〉について考える2023

    • 著者名/発表者名
      八巻和彦
    • 雑誌名

      ヘルダー研究

      巻: 25 ページ: 267 298

    • 査読あり
  • [学会発表] Das cusanische Denken in “De visione Dei”: Ein Beitrag zur Entwicklung des Konzepts von Atmosphaere.2023

    • 著者名/発表者名
      八巻和彦
    • 学会等名
      Deutsch-japanisches KOIAS-Symposium: Atmosphaeren in der europaeischen Geistesgeschichte. Ein historischer Rueckblick aus einer neuen Perspektive.
    • 国際学会
  • [学会・シンポジウム開催] Deutsch-japanisches KOIAS-Symposium: Atmosphaeren in der europaeischen Geistesgeschichte. Ein historischer Rueckblick aus einer neuen Perspektive.2023

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi