研究課題
基盤研究(C)
晩年のカントの時期に台頭してくるフィヒテ、シェリング、そしてシュルツェ=エーネジデムス等の哲学者がカントの『オプス・ポストゥムム』に与えた影響を究明した。具体的には、カントが『オプス・ポストゥムム』において二度のみ言及しているシェリング、繰り返し言及している『エーネジデムス』、そして一度も言及していないフィヒテとの哲学的な関係を究明した。その結果、理由は違えど、カントはフィヒテ、シェリング、シュルツェの主張に対してネガティヴな考えを持っていたことが明らかとなった。
人文学(西洋哲学)
『日本カント研究』や『フィヒテ研究』に拙論が掲載されることにより、若手研究者も『オプス・ポストゥムム』に言及する者が増え、後進の育成に寄与したと思料できる。